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三重支部に所属する選手のホットなトピックを集め、インタビューありニュースありと、
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VOL.1 加藤綾 ケガからの復帰、地元PG1へ向けて

まさかのケガ、まさかの痛み

――2016年1月、常滑でレースへ復帰されました。まず、長期休養が必要だったケガについて教えてください ケガをしたのは昨年9月の唐津です。事故は2マークで起きましたが、レース自体は1周1マークで失敗していました。スタートは良かったのにまくりきれず3、4着の中間着競りになっちゃって。続く2マークは先行艇の引き波で失速、ターンして座ろうとしたところに後続艇が横から接触、という感じで鮮明には覚えていませんが、直接ボートが腰にあたったと思います。腰という大きな骨の骨折だったので、医師から「ものすごい衝撃を受けたんだね」と言われましたし。 ――腰を骨折だと、痛みは相当だったのでは? ものすごく痛くて、ほんの少しの振動でも痛いから担架で運ばれるときもずっと「もう、私に触らないで!!」と思っていました。人間って、痛すぎると笑っちゃうんですよ。あと、出産するのか? くらいの声を出していたみたいですよ。今では笑い話です(笑)。
きれいに骨折したというか、骨が粉々にならなかったので手術せずに済みました。ここまで長く唐津にいるとは思ってもみませんでしたけれど。 ――どのくらい入院されました? 唐津では2週間くらい、三重に帰ってからも入院して合計3カ月ですね。
2カ月目でレースしようと思ったらできる感じでしたが、医師から「衝撃を受けると折れることがあるから、自分で選択して」と言われて慎重になりました。もう、駅のホームとか怖かったですよ。人にぶつかっちゃったらその衝撃で自分はどうにかなっちゃうんじゃないかと思って。 ――復帰のタイミングはどうやって決められましたか? 完治証明書をもらう前、12月の半ばにどの程度レースができるか練習してみました。その時点で復帰の決断はできなくて、骨が直ったのをレントゲンでしっかり確認して練習したときには痛みがなくなっていたので今年の1月にしました。

気付かなかった自分の本音?

――復帰の第1走目、緊張されましたか? 走る前はめちゃくちゃ緊張していました! スタートも不安だし、練習でケガをした2マークはかなり慎重になってしまっていたので、ちゃんと走れるか怖くて。ただ、終わったら「あ、いけた」と拍子抜けするくらいふつうでした。 ――無我夢中で走ったからでしょうか そうだと思います。それに不安ながらも、いざレースに行けば大丈夫な気はしていました。 ――復帰した1節間は思い描いていたとおりに仕上げられましたか? 思った以上でしたね。
実は、復帰戦が近づくにつれて夢にレースシーンが出てきて。それもケガをする。夢の中では「嫌だ、走りたくない!」って言っていたんですよ。他にも、展示が始まるのに自分だけそこに辿りつけない夢をみたり。嫌という意識はなかったのに、もしかして「これが自分の本音なんじゃないか……私はレースができるのかな」と思ったことはありました。 ――そんな中で復帰節は1着が取れて自信になりましたね? ほんとうに! 1着なんて取れないと思っていましたから、1節間うまくいってよかったです!!

『レーサー』として『人』としてしっかりと。そして運も大切に

――選手生活12年目。過去に戻ってやり直したいと思うことはありますか? あっという間に過ぎちゃいましたね。戻りたいとは……思わないかな。自分のベストは尽くしてきたつもりだし、戻ったところでちゃんとベストを尽くすか分からないから(笑)。今のところ後悔はないので、このまま前を向いていきます。 ――昔と比べて考え方に変化はありますか? 私、女子リーグに行くと三重支部で一番上なんです。だから、しっかりしなきゃ、いろいろ教えてあげられるようにならなきゃと思っています。レーサーとしても、人としても。でも、ひさかちゃん(塩崎桐加/4589)に抜かれっぱなしで。いい刺激をもらっています!  ――ちょっと質問の毛色を変えます。選手になって『運』を気にするようになったそうですが、今も? やめられないですね!! 最近はネイルにラッキーカラーの白と金とピンク、それと自分のテンションがあがる黄色を取り入れています。あとは、レースのときはお守りを身に付けたり、モーター抽選は抽選機を回す手の順番を決めていたり。行けるときには、年始に占いへ行ったりもしますよ。ちなみに今年は運勢が良いと言われました! なんでもうまくいくみたいです。 ――良いですね! 何か片鱗はありましたか? 常滑(復帰戦)の成績が良かったです。ペラを1回も叩かないでいい、自分に合ったモーターを引けたので。 ――引き寄せていますね! 引き寄せるとか、そういうの好きです! 思い込みとも言いますけど、自分はそれが一番できるなと思います(笑)。 ――思い込みが得意とは、詐欺とか勧誘には引っかかっていないですよね(笑)? まだないです(笑)。でも、最初にモノをもらうと断り辛いですね。 ――今までで一番効いたゲン担ぎはありますか? いっぺんにやり過ぎて分からないです。ジンクスもありますよ、高額の物を買ってレースに行くと優出できたり、成績が良いです。 ――『高額』ということは、買い時を見計らわないと そうなんですよ。ココ一番のときは何かを買って行こうかな、なんて!

地元開催のプレミアムG1レディースチャンピオン

――今年の8月には津でプレミアムG1レディースチャンピオンが開催されます。現在の勝率は出場ライン付近です。それについていかがですか? 出場は目指しています! ケガをする前から目指していたし、出走回数に問題がなさそうなのであとは自分の力次第。後悔がないようにしたいです。 ――出場選考の成績集計は5月末ですが、焦りはありますか? まだないですね、いまは勝率を毎節6点台にすることが目標です。焦りは、入院中の方がありましたよ、こんな過ごし方をしていていいのかとか。実際にレースに行き出してからは落ち着きました。 ――目下、クリアすべき課題は? 優勝……、優勝してみたい。もうちょっとのような気がしますが、なかなか。もちろん、レディースチャンピオンへの出場も課題です。地元開催ですからね! ――十分狙える位置です! では、最後にレーサー・加藤綾の『ウリ』を教えてください 「津を走るときの自分」だと思います。やっぱり気持ちが違います!!