ホットな情報をアレコレ寄せ集めてお届け!

三重支部に所属する選手のホットなトピックを集め、インタビューありニュースありと、
いろいろな角度で支部選手の魅力を紹介します!!
課題はメンタルの強化。常に笑顔で前向きに取り組む!!

選手歴20周年を迎え、自分を見つめ直す

――選手歴20周年を迎えて、心境は? あっという間だったというのが本音ですね。いま1年1年過ぎていくのが圧倒的に早いです。もっと早い段階で色々しておけばよかったという後悔がたくさんありますね。年齢を重ねると、若い頃のようには体が思い通りに動かなくなってくるので、反応が悪いです。そういう点ではもったいなかったです。
――20年を振り返ってみてどうですか? 良かった出来事と、悪かった出来事の繰り返しですね。大きい怪我もなく、ここまで選手生活を続けてこられたことはよかったと思います。このまま引退まで怪我せずにいきたいですね。
――20年で得たものは?なにも得ていないというか、全然足りないですね(笑)。いま若い世代の選手と話をしていても、こんなことを考えてレースしているんだと驚かされたり、プロペラに対して独自の考え方を持っていたり、自分は20年間なにをやってきたんだと反省します。いまの若い選手はみんなレベルが高いと感じますしね。僕らのときはターンやスタートで着順をカバーしていた部分がありました。でも、いまは総合力がないと勝てない時代になってきています。
――20年やって見えてきた自分の弱みは?力が入りすぎるとダメな部分ですね。あとは、メンタル的な部分で成績が大きく左右されることです。 もういいかと諦めてしまうと、それに応じて成績も段々と悪くなってしまいます。仕事に対してやっている練習やプロペラの調整は、いつも通り変わりはないんですが、気持ちが一度切れてしまうと成績はよくないです。

肩の力を抜くことが、結果につながる

――最近の調子は?今年は成績的にはいい結果を残せていますが、やり始めたことがあったり、特に努力したという訳ではないです。いままでは自分が頑張らなければいけない立場が多かったのですが、最近は若い世代が着実に育ってきてG1レースでも多くの選手が出場しています。だからリラックスして走ることができていますね。プライドとかで走らなくてよくなったので、逆に肩の力を抜いて走ることができて結果につながっていると思いますね。期待されると期待される分だけ精神的につらい部分がありますしね。その点、井口(佳典)は毎回毎回、あの重圧を背負って走っているのは相当すごいことだと思います。普通は精神的に壊れそうになりますよね。だからいまは、負けてもどうってことないくらいの気持ちの持ち様で、逆に結果が残っていますね。
――現在、2020年前期勝率が7.63と自身の成績でも高い方では? 7点後半というのはいままで1回しか取ったことがないですね。今期たまたま数字に残っていますけど、なぜ数字に表れているかと聞かれれば、これといった理由が見当たらないです。例えば、プロペラの調整が今期はうまくいっているというのであれば、それが来期への自信につながりますが…。以前取ったときは、プロペラの調整力に手ごたえがありました。いまは根拠がなくて怖いですけど、ただなんとかA1級には残りたいので頑張ります。
――今年5回優勝して、徳山では連続優勝していますね 番組で自分をメインとして扱ってくれて、勝ちやすい番組を組んでくれていたので、それが大きかったですね。それなりの扱いを受けているので、結果を出したいという気持ちになりました。それが偶然、結果につながったのかもしれないです。
――現在1442勝と1500勝に迫っていますね 1500勝は来年くらいですかね。意識はまったくしてないですね(笑)。平均スタートタイミングだけは、あまりにも遅いと恥ずかしいので頑張りますけど、自分は特に数字にこだわる方ではないです。ここまで負けた人に1442回嫌な思いをさせてきたんだなと(笑)。出走回数でいうと、それ以上に自分が負けてますけどね。いつのまにか1500勝付近まできていたんですね…。

アットホームな三重支部プライベートでは、気持ちの切り替えを大切に!

――坂口選手から見た三重支部は? とてもいい雰囲気ではありますけど、その反面すごく甘い支部ではあると思いますね。やっぱり大阪支部とか見ていると、厳しいからこそ強い選手が出てきているなと感じます。滋賀とか三重とかほんわかした雰囲気でやるのもいいとは思うんですけどね(笑)。支部の特色的には、すごくゆるーい支部じゃないですかね。アットホームな感じで、あまりガツガツしていない支部だと思います。
――交友関係も頻繁にありますか?若い子はゴルフに行ったりしているみたいです。僕は明後日、井口(佳典)とご飯食べに行くんですけど、そんな感じかな(笑)。たまに家族ぐるみでご飯食べに行ったりするくらいですね。
――師弟関係は? 僕は中世古充さんが師匠なんですけど、もう引退されていますね。僕には弟子もいないですし、そこからは師弟関係はないです。プロペラのグループでいうと浜野(孝志)とか、南(佑典)とか、春園(功太)と一緒に所属していますが師弟関係ではなく、今後弟子をみることもないと思います。
人の面倒をみるって簡単にできることではないと思うので、その覚悟がない限り、僕はみないです。下の世代から頼まれたとしてもないかなと思います。自分の子どもが、もしボートレーサーになったとすれば別の話ですけどね。それくらいのレベルではない限り弟子は取らないですね。
――プライベートでハマっていることは?最近は忙しくて、全然旅行とかどこにも行けてないです。やっていることといえば休みの日に家でBBQするくらいですね。後輩とかに誘ってもらったときは、BBQができる施設やキャンプ場でやったりしています。なにか始めたいですけど、趣味がなかなか見つからなくて…。
――BBQが趣味では?なんか外でご飯を食べるのっておいしくないですか(笑)。ただそれだけのことです。火を見ていると気持ちも落ち着くので、いいんですよね。外で飲むお酒も最高ですしね。精神的に辛いときでも、みんなで「乾杯!」ってやると、「また次頑張ろうか!」ってなりますし、いい気持ちの切り替えになっていると思います。

自分たちのためだけに走っているわけではない
お客さんあってこその選手

――レーススタイルで大事にしていることは? 中間着でまとめることですね。僕や(荒川)健太は、勝ち負けが両極端ではないタイプの選手だと思います。4着だと舟券に絡まないのでお客さん的にはあまり面白くはないでしょうけど、5着や6着はできる限り取らないようにして、せめて3着や4着までに入ろうという走り方をしています。だから逆にいうと、1着を取れないのでしょうね。自分をアピールする部分としては、手堅いところです。全部1着を取ることより、大敗しないことに重きを置いて、できるだけ大負けしないような1マークの隊形を心がけています。
――坂口選手の舟券購入ポイントを教えてください調子がいいときは節間中ずっといいことが多いので、買うなら初日からの成績を見て4日目以降に買って欲しいですね。結構勝負をかけたプロペラ調整をしてからレースに臨むので、初日に僕を買うのは危ないと思います。もし自分で自分を買うなら、インコースのときだけ買いますね。少しでも内寄りの方がお得だと思います。一番勝ちやすいですし、イン以外得意なコースはないのでインコースがオススメです。
――最後にファンの方へメッセージをお願いします 台風19号(10月12日上陸)が最接近しているときに、レースがあって三国で走っていたんですけど、ニュースで東海や関東で大きな被害を受けていることを知りました。そんな時に自分たちはレースを走っていていいのかなと思いました。勝ち負けだけでレースをやっているわけではないのですが、これで一喜一憂していていいのかなと、レースをしている場合ではないんじゃないかなと思う部分がありました。でも僕らが走ることで、それを息抜きとして楽しむ人や勇気をもらえる人がいるのであれば、とても価値があることだと思いました。自分たちのためだけに走っているわけではなく、お客さんがあってこその選手だと思っているので、これからもよろしくお願いします。