鳥本智史(トリモト サトシ) 登録番号5430/2004年3月24日生まれ/AB型
2025年11月5日に津でデビュー。人気と実力を兼ね備える西山貴浩選手に憧れボートレーサーを志す。持ち前のメンタルの強さを発揮し、トップレーサーへの第一歩を踏み出した。[取材日2025年11月21日]
ボートレーサーになったきっかけは?
ボートレースを見るようになったのが、同じ三重支部の中野(孝二/5183)選手が自分のいとこでして。そのいとこがデビューしてからボートレースを見るようになりました。そのうちに、福岡支部の西山貴浩選手の勝利者インタビューや、イベントのトークショーがすごく面白くて見ていました。最初は面白い選手だなというだけで見ていたんですけど、実際西山選手はSG、GⅠで優勝しているすごい選手でした。記念レースで活躍できるってことは、見えないところでの努力が相当すごいんだろうなと思うようになりました。ファンの前でおちゃらけているだけの選手ではなく、裏での努力だったり後輩思いな一面がすごい尊敬できると思って、自分もそういう人と同じレースを走ってみたいなと。その世界に行ってみたいなと思ったのがボートレーサーを目指したきっかけです。
といっても自分は西山選手みたいには出来る自信はないです。でも自分を見てボートレース良いなと思ってくれたり、ちょっとでもボートレースに興味を持ってもらえるような選手になりたいです。
ボートレーサー養成所に入る前、入った後の生活は?
養成所に入る前は体力に自信がなくて、体力作りと筋トレを一緒に並行してやってたんですけど、体力作りが1番しんどかったですね。小学生の頃は体弱かったんですが、高校生になったらバドミントン部に入ってスポーツできるくらいには体力がついたんですが、ボートレーサーになるには足りないので、社会人をしながら体力つけて受験2回目で合格できた感じです。
訓練生のときは「もうしんどい」「帰りたい」って思うことがよくありました。けど卒業してみれば、なんだかんだ楽しかったし、充実していたなと思いますね。まあでも「もう1回1年やれ」と言われたら無理ですけどね(笑)。
リーグ戦をやりだしてからは握る旋回があんまりできてなくて、スピードをつけて旋回するにはどうやっていこうかっていうので悩んだりしてました。いまだに課題ではありますね。
デビュー戦を振り返って
デビュー戦は11月5日からの「エキサイティング・スポー津カップ」でした。めちゃくちゃ緊張しましたね。後でレースを振り返ってみると、視野が狭くなっていたなって感じることが多くて。スタートして、大時計見て、よし、スタートはとりあえず行ったと思うんですけど、ターンマークをしっかり見れていなかったり、展開を見れていなかったりしていました。
3走目は事故絡みではあったんですけど、2着を獲れました。そのレースは前走の視野の狭さを改善しようと意識してスタートして、ターンマークだけに集中していました。3連単が15万円超の高配当だったのは驚きましたね。
デビュー戦の自己評価は100点中20点くらい。次節への改善点としては、まず最初の緊張を解きつつ、視野を広く持つことですね。あとは、1周1マークの初動でミスをすることが多かったので、そのあたりを改善していきたいと思っています。また、どうしたら着を残せるのかだったり、前をどうしたら抜けるのかというのを先輩から教えてもらったり、自分でも考えていきたいですね。
これからの課題は?
初動ですね。1マークに行くときにどれだけ艇先を向けられるかだと思っていて、それができて始めて握って捲りにいくのか、差しにするのか判断ができる。初動をいかにうまくできるかを頑張って考えながら練習しています。もっともっと向上させていきたいですね。
とりあえず今は、整備面より操縦技術を伸ばしていきたいですね。操縦技術を磨けば、A級にはなれるって先輩に言っていただいたんです。そうじゃないとそこからさらに上に行くための伸び代がなくなる。そもそもレース場のモーターには基本的に良いプロペラが付いているから、まずが操縦技術を向上させることが大事だと。
なので、まずは整備とかプロペラも大事だと思うんですけど、操縦技術を向上させることに注力したいと思います。
将来の夢は?
西山貴浩選手ぐらいファンから愛されるような選手になりたいというのはもちろんあります。
また、同じ三重支部の豊田健士郎選手のように若くから活躍して、どこからでも舟券に絡めるような選手になりたいですね。今は6コースからだけですけど、豊田選手は6コースからでも着に絡んでくるようなレースをされるので、そこがすごいなと感じています。
最終目標としては、もちろんSGで活躍できるような選手になりたいんですけど、そこに行くまで段階があるので、とりあえずは水神祭を目指したいと思います。今期の目標としては、B1級へ昇級することです。
まだまだ未熟者で、技術的にも足りないところが多いと思うんですけど、少しでも舟券に絡めるように最大限自分の力を発揮して頑張るので、応援していただけると嬉しいです!
